橋梁点検・調査・補修

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橋梁点検の手法と手順

「株式会社ソーテックスコーポレーション」は、ロープアクセス技術を用いた高所・難所での橋梁点検・調査・補修を承っています。点検車を手配できない河川での橋梁点検や、交通規制を申請する余裕のない緊急の点検、コストの制約が大きい点検など、さまざまなご要望に対応可能です。

橋梁点検の手法と手順

点検手法

点検手法

橋梁点検の実績豊富な専門技術者チームが担当します。チーム編成は常3名で、ロープ作業で実際の点検を担当する点検技術者(クライマー)が2名、支援要員(遠景マン)が1名です。現場の条件や点検内容などに合わせ、柔軟に編成可能です。クライマーは橋梁調査に関する十分な経験を有し、各自が個別に作業を進めます。遠景マンは遠景写真を撮るだけでなく、点検が円滑に進むように目を配る重要な役目を担います。

作業手順

1.現地への移動

乗り込みは当日の早朝に出発するか、あるいは前日に前乗りして下見を行うこともあります。移動手段は当社の車両、あるいは公共交通機関です。公共交通機関の場合、一人あたり20~30kgほどの装備を運びます。

2.下見

遠望目視により橋梁の全体像を把握し、必要に応じて点検作業用のスケッチを作成します。 あらかじめ作業用展開図を作成することもあります。リーダーは調査上のポイントを見極め、作業が効果的かつ効率的に進むようにプランを立てます。

3.打ち合わせ

点検の目的を再確認し、作業員全員の認識を改めて統一します。また、作業範囲の上・下方への部外者の侵入防止、通行規制などを確認し、作業における分担・手順なども確認します。 最後に、無線機の作動チェックを各自で実施します。

4.作業開始

支援要員(遠景マン)は、橋梁全体を見渡せる場所に遠景撮影機材を設置します。カメラは通常、「超望遠(800mm程度)」「望遠(400mm程度)」「標準」の3セットを用意します。点検技術者(クライマー)はロープアクセス装備と点検器材を装着し、各自の担当する点検箇所に移動します。

5.支点設置

クライマーは下降位置に到着したら、支点となる高欄・車両防護柵などに仮荷重テストを行い、安全を確認したうえでロープを結束します。RC桁やPC桁のように支点が取れない桁では、桁にアンカーを設けます。その後ロープに下降器をセットし、再び仮荷重テストを行い、装備や支点が安全にセットされているか最終確認します。

6.下降開始

慎重に下降を開始します。この際、地覆(橋の欄干の基礎)にロープが直接こすれないよう、ロープガードを使ってロープを保護します。また、ディビエーションやリビレイなどのロープ技術を駆使し、何重もの安全策を講じます。

7.点検作業

上部工点検の場合、ボルトトラバースによる移動を行い、目的の箇所へアプローチします。下部工点検の場合、橋台・橋脚の橋座に取り付き、セルフビレイ(自己確保)を行いながら橋座面、支承、桁端部を点検します。セルフビレイが難しい場合はボルトトラバースによってアプローチします。橋座に支点が取れない場合には、ドリルを使ってボルトアンカーを設置することもあります。 

点検箇所にアプローチできればクライマーの両手はフリーとなるため、高所作業車などを利用する場合と同等の精密な調査が可能です。

作業終了

ロープに登高システムをセットし、橋面に復帰します。このとき、設置したアンカーはしっかりと撤去し、コンクリートボンドによる補修を行います。

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